4K 環境で Photoshop CS5 のブラシのカーソルの大きさが、描画の大きさと一致しない
目次
現象
4K 解像度(3840x2160)の Windows 10 で Photoshop CS5 を動かした際に、ブラシのカーソル(ペイントカーソル)の大きさが、[ブラシ先端(フルサイズ)]を選択していても実際のブラシによる描画と一致しない。
原因
下記2つの条件が成立していると、現象が発生する。Photoshop CS5 が高解像度モニタ環境での拡大表示動作に対応していないせいと思われる。
- Windows の [設定] - [システム] - [ディスプレイ] - [拡大縮小とレイアウト] - [テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する] が100%以外になっている
- Photoshop.exe のプロパティの [互換性] - [高DPI設定の変更] - [高いDPIスケールの動作を上書きします。拡大縮小の実行元] が [システム] または [システム(拡張)] になっている
対処
原因の条件を成立させない。代わりに Photoshop の UI が小さくなるため視認性が悪くなるので、ブラシのカーソルと描画の一致を取るか、UI の視認性を取るかの2択になる。
環境
OS | Windows 10 22H2 ビルド19045.3448 |
アプリケーション | Photoshop CS5 12.0.4 |
GeForceドライバ 512.15 環境において、NGSが 1~2 時間程度でハングアップする現象の対処
メインPCを換装して余剰となったパーツをサブPCに換装し、4月25日時点で最新の NVIDIA グラフィックス ドライバー 512.15 をインストールして NGS ををプレイしたところ、NGS 起動から1~2時間程度で NGS クライアント(pso2.exe)がハングアップしてしまう現象が発生したため、その対処を行った。
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現象
1~2時間ほど放置していると、必ずNGSクライアント(pso2.exe)が応答しなくなる。
描画が止まり一切の操作ができず、クリック等操作するとNGSの仮想フルスクリーンウィンドウが白い半透明表示になり、Windows にアプリがハングアップしていることを検出され、応答を待つか強制終了するか選択を求めるダイアログが表示され、強制終了を選択すると WER が動いて終了する。
対処
NVIDIA グラフィックス ドライバー 472.12 へ GPU ドライバを入れ替える。
NIC 停止状態でドライバアンインストールして再起動し、インストーラーでクリーンインストールをチェックしてインストールした。
472.12 へ入れ替えて3時間検証し、ハングアップしないことを確認したので再び512.15へ戻したところ、検証1回目で再発した。
その後、再び 472.12 へ替えて7時間連続ログインを行ったが、全くハングアップしていない。
環境
GIGABYTE Z87X-UD3H |
|
CPU |
Core i5-4670 |
メモリ |
DDR3-1333 24GB(8GB×2、4GBx2) |
GeForce GTX1060(MSI GeForce GTX 1060 AERO ITX 6G OC) |
|
電源 |
Antec NE650C |
OS |
Windows10 21H2 ビルド19044.1645 |
GPUドライバ |
NVIDIA グラフィックス ドライバー 512.15 |
NGS |
ランチャ07.00.13 クライアント7.0501.1 |
動作検証・各部確認結果
各種ロギングしながら4回検証したところ、NGS起動後、確実に1~2時間程度で発生するが、正確に決まった時間数ではない。
Sysinternals Process Monitor でロギングすると、アプリケーションが応答しなくなったあとも強制終了するまでは、pso2_bin 配下のファイルや pso2reboot.dll へアクセスし続けていることがわかったが、アプリケーションの見た目では完全にハングアップしている。
NGS のファイルチェック、ストレージ検査、HWiNFO 等のログに異常はなく、ハードウェア障害とは考えにくい。
対処へと至った理由・メカニズム
なし、不明。
ハードウェア障害の蓋然性が低くソフトウェアの問題と思われたため、とりあえずGPUドライバを変更することとした。NVIDIA グラフィックス ドライバー 472.12 を使用しているメイン PC では現象が発生していなかったため 472.12 を試したところ、現象が全く発生しなくなった。
512.15では、ランダムにドライバが応答しなくなる現象が発生するという情報があったが、関連性は不明。
なお検証作業中に新しいドライバ 512.59 がリリースされているが、こちらは試していない。
カシオ 旅行用置時計(目覚まし時計) TQ-146 運針しない故障の暫定修理
2008年頃に新品購入したカシオ 旅行用置時計(目覚まし時計) TQ-146の秒針が全く運針せず故障したため、分解修理を行った覚え書き。
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現象
運針しない。内部機構に破損等なく、分解してモータのロータを無負荷にしてみると駆動しているにもかかわらず、組み立てると全く運針しない。
対処
秒針の運針にかかわる樹脂製の歯車の軸受(筐体に一体成型)に、とりあえずただのシリコーンオイル(*1)をつけて組み立てたところ、とりあえず運針するようになった。
対処の問題点
シリコーンオイルの粘度が時計に使用するには高いのか(*2)、通電してしばらくは運針しようと針が震えたままで正常に運針できない。時計を振ったり暫く待つなどすると、正常に運針し始め、以後は運針を継続しており停止することはない。
本来は、時計用のより低粘度のオイルを使用するべきと思われる。
*1 CRC シリコンスプレーをガラス瓶にいくらか出し、それを細いマイナスドライバの先端に付着させ、軸受につける
*2 ガラス瓶に出したシリコーンオイルにドライバの先端を漬けて引き上げると、ねっとりと少し糸を引く
対処へと至った理由・メカニズム
当初、機構の破損がないことを確認した時点で単なる油切れと思われたものの、シリコーンオイルを各部(軸受、歯車の歯、歯車同士が重なり合っている部分など、抵抗になっていそうな箇所)に塗布しても運針できなかったので、何らかの問題でモータのトルクが低下して運針できなくなったのではないかと考えたが、自分は正常な時計のモータのトルク具合を知らなかったため良否判定できなかった。
本機はメーカ定価でも2,200円、Amazonの実売はわずか500円少々と大変安価であり、時計修理の経験値獲得のためにも、運針しない原因を特定したかったことや、小型のアナログ置時計はやはり必要だったため、検証用として新たに新品を購入して分解し、正常品のモータトルク具合と比較検証した結果、故障機のモータトルクは特に弱ってはおらず、原因ではないことが判明した。
機構に破損はなく、モータのトルクにも異常がないため、原因はやはり潤滑にあると考え、今一度秒針の運針にかかわる歯車全てを念入りに脱脂洗浄し、シリコーンオイルが抵抗になっている可能性を考慮して、今度は最低限必要と思われる歯車の軸受のみに注油を行った。
その結果、とりあえず組み立て後も運針するようになった。通電開始初期を除けば、安定して運針し始めてからの運針の停止や時刻の遅れは、今のところ発生していない。
なお、故障機を分解した当初、各部には潤滑油らしき液体が若干残っており、軸受や歯車の面部分にも付着していたが、故障機は毎年真夏に室温40℃以上になる場所で11年程度稼働していたことがあり、故障時で購入から14年を経過して工場出荷時の潤滑油はすでに劣化変質していると考えられたため、脱脂洗浄を行った。
今後、時計用の潤滑油を手に入れたら、改めて整備してみたい。
2022年11月18日追記 再度停止
その後、2022年夏頃に再び運針しなくなり、再度軸受にシリコーンオイルを注油するものの、ロータ単体でも全く駆動できなくなっていた。
原因が潤滑以外にもあると考え、機構を仮組みして、従来とは違う角度から改めて観察し直したところ、筐体を完全には閉じずに隙間がある状態(つまり、ロータが軸受から多少浮いている状態)にすると正常に運針する。
ロータを観察し直したところ、ロータ(*3)のプラスチック部品がわずかに割れて広がっており、これによりロータの直径が大きくなったことで、ロータが収まる部分と干渉したため、ロータの回転に相当な抵抗があることがわかった。先が鋭いプラスチック棒でロータの歯車を直接小突いても、明らかに擦れていることがわかるほど動きが渋くなっていた。
2022年4月の記事執筆時点でも、ロータのプラスチック部品に1箇所割れがあることは判っていたが、ロータの回転に影響はない様子だったため、対処は行わなかった。しかし今回確認したところ、割れ箇所が増えて広がりも大きくなり、ロータが完全に回転しなくなったものと思われる。
*3 本機のロータは、歯車付のプラスチックの帽子のような部品が、磁石にはめ込まれてロータを構成している
割れた部品の代替はなく、ロータ全体でも納豆の粒より小さい程度で修繕も困難なため、とりあえずプラスチック部品が広がって干渉している部分を、適当にサンドペーパで削り、ロータ周囲にもオイルを注油して組み立てたところ、正常に運針できるようになった。
なお今回は潤滑に、40℃での動粘度が時計用オイルに近い ISO VG 32 の「タービンオイル2種」(エーゼット)を用いた。プラスチック部品への注油では耐油性が問題になるが、ポリアセタールやポリアミドならば鉱油への耐油性があるらしいため、実験的に用いた。ロータ以外のプラスチック歯車各部にも注油しているため、今後、タービンオイルが原因と思われる劣化が起きた場合は、また追記する。
PSO2NGS公式サイトのアイテムカタログ廃止・縮小告知について、運営に送った反対意見の内容
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なにこれ
2022年3月31日にPSO2NGSの運営から突然告知された、公式サイトのアイテムカタログを廃止・縮小するという施策が、どう考えても愚策としか思えなかったため反対意見を書き殴って運営に送りつけたので、その内容を記録するための物です。
送りつけた意見本文
プレイヤーズサイトのアイテムカタログ掲載および更新継続の要望
アイテムカタログの公開停止・情報量縮小の施策に対して反対の意志を表明し、従前通り掲載および更新継続を要望します。
休止プレイヤーがいる前提で運営しているゲームで、ゲームにログインしないユーザにも情報を周知できるWebコンテンツを廃止するという施策は、本当にどういう判断なのか全く理解できません。
“遊びつくして休止されるユーザーがいることは開発チームもわかったうえで、大型アップデートのたびに戻ってきていただけるようにいいものを作る努力をしています。”
電撃オンラインによるヒロアライ氏のインタビュー記事より
https://dengekionline.com/articles/92354/
本ゲームは、前述の通り休止前提で運営されているゲームのため、ユーザ側においては、日常的なゲームプレイを休止しているユーザでも、毎回のスクラッチアップデート内容は欠かさず確認し、必要なアイテムがあればログインするという動線ができあがっています。
今回のアイテムカタログ公開停止・縮小の施策はこの動線を破壊することとなり、アイテム課金で成立している本ゲームにおいて利するところが見当たりません。
日常的にゲームプレイしているユーザにとっても、スクラッチ購入検討時やマイショップ検索時において著しく利便性を損ない、運営にとっても機会損失となる危険性があります。
告知では「配信中のスクラッチに関する情報はゲーム内の対象スクラッチの景品リストなどをご確認ください」とありますが、景品リストがアイテムカタログの代替にはなり得ない理由を列挙します。
ゲーム内景品リストがプレイヤーズサイトのアイテムカタログ代替となり得ない理由
- ゲーム内景品リストは、休止ユーザに対して新しいスクラッチを訴求できない
- ゲーム内景品リストは、アイテム名をコピーできないため、マイショップ検索が大変煩雑になる
- ゲーム内景品リストは、同時多数表示できないため、複数アイテムの比較検討が大変煩雑になる
- ゲーム内景品リストのプレビューでは確認しづらいアイテムがある
これらの詳細について以下に述べます。
ゲーム内景品リストは、休止ユーザに対して新しいスクラッチを訴求できない
言うまでもありませんが、ゲーム内景品リストはゲームにログインしないユーザの目には絶対に触れません。
しかしアイテムカタログなら、ゲームにログインしなくなっている休止ユーザの復帰を促す可能性があります。
ゲーム内景品リストは、アイテム名をコピーできないため、マイショップ検索が大変煩雑になる
現状はゲーム内景品リストからマイショップ検索ができないため、マイショップ検索時にはアイテム名の手入力またはコピー&ペーストが必要で大変煩雑です。
しかしアイテムカタログをアイテム名コピー元として利用できたため、マイショップ検索時の煩雑さがいくらか緩和されていました。
ゲーム内景品リストは、同時多数表示できないため、複数アイテムの比較検討が大変煩雑になる
ゲーム内景品リストは1画面しか開けず、プレビュー表示が1クリックではできないため、複数アイテムの比較検討が大変煩雑になり、スクラッチ購買意欲低下に繋がりかねません。
アイテムカタログは、一覧ページで全体を俯瞰したり、アイテム個別ページをタブやウィンドウで複数開いて並べることで、容易な比較検討が可能です。
ゲーム内景品リストのプレビューでは確認しづらいアイテムがある
ゲーム内景品リストのプレビューは、カメラの操作性が劣悪で、また、表示を拡大するとパースの歪みが生じてしまうためにアイテムを確認しづらくなっています。
特にまゆ、まつげ、微小な物や手先足先のアクセサリ・ボディペイント、ハンドサインなど、対象の表示・表現位置が体の中心からずれるアイテムの場合にプレビューで大変確認しづらくなっており、本来なら優れたアイテムでスクラッチ購買につながる可能性があったにも関わらず、プレビュー表示の劣悪さによってスクラッチ購買につながらなくなる可能性があります。
アイテムカタログなら必要な部分が拡大されているため、比較的確認しやすくなっています。
Core i7-4790K を壊した話と、PSO2NGSプレイ中のPCの電気代の話
目次
CPU
なんとかモアパワーが欲しくて、無駄と知りつつも TurboBoost 倍率を全コア47倍にしてストレステスト(OCCT データサイズ小 AVX2)を回していたら、サーマルスロットリングがかかったところでクラッシュしてしまった。
その後は、例えば10回電源を入れたら1回くらいは普通に起動できるかなという状態になってしまい、残り9回は POST も出ないような有様になった。
オーバークロックで CPU を壊すというと、なんとなく印象としては、サーマルスロットリングに当てっぱなしの状態を長時間継続したり、コア電圧設定を誤ったときに起きるのではないかという認識だったため、今回のように、サーマルスロットリングに当たって間もないうちにクラッシュして不可逆な損傷を負うということは、あまり考えていなかった。
しかもこの CPU は完全に故障しているのではなく、何度か起動を試みるとたまに正常に起動できて、起動さえできれば定格で軽めのストレステスト(CPU-Z)すらも通るという面白い壊れ方をしており、一体内部はどのような状態になっているのか興味深い。
クラッシュ当時は、コア電圧設定は自動のまま、TurboBoost 倍率、PL1/2 limit、PL1 timeなどを変更して試していたため、コア電圧が上がりすぎたか、製造から8年が経過する老体の4790Kには、サーマルスロットリングがかかる温度は一瞬でも厳しい条件だったのかもしれない。
なお、この通り CPU が壊れたマシンは、即日部品を注文して Core i5-12400F 一式へ換装した。
i7-4790K と i5-12400F では、ベンチスコア上では2倍の性能差があり、同時にシステムドライブを SATA HDD(最速 100MB/s 程度) から M.2 NVMe SSD(最速 2,300MB/s 程度) へ換装したが、元の構成でもメモリは十分量搭載しておりキャッシュが効いていたためか、Web閲覧・オフィスソフト・ファイル操作程度の日常作業ではあまり性能向上を体感できない。
はっきりと効果を実感できたのは、PSO2NGSでGPU(GTX1060)を使用率 100% まで使い切れるようになり、最高fpsが従来の40fps程度から、現在は最高70fpsまで出るようになったことだが、このマシンで最高出力を発揮させると消費電力が270W程度になってしまい電気代がかさむため、結局ゲーム側で30fpsに絞って180W程度での運用のままとなっている。このマシンは、その後さらにGPUをRTX3060へ換装した。
電気代
21年秋頃から続く化石燃料の高騰による電気料金の値上がりが、ここにきて燃料費調整単価に反映されてきており、21年4月は -4.32円/kWhだったが、22年4月分は 2.27円/kWh という高値になっている。また、再生可能エネルギー発電促進賦課金も上昇しており、21年4月 2.98円/kWh、22年4月 3.36円/kWhとなっている。
これらの値上がりは、当方の平均的な月間消費電力量 460.8kWh を元にすると、1ヶ月あたり 3,532円 の値上がりとなる。
さて、家庭内の大電力機器といえば、エアコン(300~500W)、ドライヤー(1200W)、電子レンジ(1000W)、トースター(1000W)、IHクッキングヒーター(1200W)、炊飯器(350W)などといったモータや電熱線を使う機器が思い浮かぶが、比較的スペックの高いPCが盛んに計算を行っている最中の消費電力もそれなりに大きく、ピーク時には出力を絞っているエアコンや、炊飯中の炊飯器並の消費電力を発生させる。
特にCPU・GPU共に使用率が高くなるオンラインゲームは、ついログインしたまま放置しがちであり、高消費電力で長時間放置して無駄な電力消費が発生しやすいため、電気代を抑制するためにはfps制限を行うなどして定常的な消費電力の抑制が欠かせない。
ここでは、PSO2NGSにおいて、描画フレームレート(fps)を30fps制限、60fps制限、無制限とした際のCPU・GPU使用率、PCの消費電力を計測し、それを元にfps制限毎の電気代を試算してみる。
オンラインゲーム中のPCの電気代一例
計測・試算条件
プレイ時間 3時間/日、30日間
電力量料金 東京電力エナジーパートナー 従量電灯B 第2段階料金 26.48円/kWh
基本料金、消費税は含まない
消費電力計 ELPA EC-05EB
PSO2NGS のセントラルシティとリテムシティで、マイショップ周辺のプレイヤーが密集している辺りにて計測を実施した。
PC環境
ASUS PRIME B660M-A D4 |
|
CPU |
Core i5-12400F |
メモリ |
DDR4-3200 32GB(16GB×2) |
GPU1 |
GeForce RTX3060(GIGABYTE GV-N3060EAGLE OC-12GD R2.0) |
GPU2 |
|
ストレージ |
M.2 SSD x1、HDD x3 |
電源 |
Antec NE650C |
fps、CPU・GPU使用率
計測場所 |
fps制限 |
CPU使用率 |
GPU使用率 |
消費電力 |
セントラル |
30fps |
27% |
39% |
173W |
セントラル |
60fps |
50% |
57% |
263W |
セントラル |
無制限 100fps |
87% |
94% |
350W |
リテム |
30fps |
26% |
42% |
234W |
リテム |
60fps |
49% |
70% |
283W |
リテム |
無制限 87fps |
74% |
99% |
347W |
電気代
消費電力 |
消費電力量 |
月間電気代 2021年4月の場合 再エネ 2.98円 燃料費 -4.32円/kWh |
月間電気代 2022年4月の場合 再エネ 3.36円 燃料費 2.27円/kWh |
30fps制限 204W |
18.36kWh |
461.58円 |
589.54円 |
60fps制限 273W |
24.57kWh |
617.69円 |
788.95円 |
fps無制限 349W |
31.41kWh |
789.65円 |
1008.58円 |
総評
以上のように30fpsに制限を行った場合と、fps制限を行わなかった場合では、電気代が1.7倍異なっている。
このマシンは性能的にはミドルレンジのため、最大消費電力はそれほど大きくならないが、これがよりハイエンドなマシンで常時120fps以上を発揮する場合は、消費電力がさらに増加するため、低fps制限時とfps無制限時の電気代の差はさらに開くこととなるだろう。
PCには目に見える可動部分がほとんど存在しないため、実際に消費電力を計測しなければ、比較的大電力を消費する機器であることに気づきにくいが、ハイスペックなマシンほど、消費電力・電気代に無自覚に野放図な運用を続ければ予想外の電気代を請求されかねないため、本当に必要な処理能力を必要なときに発揮するような設定を忘れずに行いたい。
余談
PCの消費電力は、CPU・GPUの使用率 100% でも処理内容によって変化する。このマシンは、上記の通りPSO2NGSの過密シティ内でのCPU・GPU使用率100%時には最高 350W 程度までしか上がらないが、OCCTの電源テスト(CPU・GPU同時に非常に重い負荷をかけるテスト)の場合は、同じ使用率 100% でも最高 444W 程度まで上がる。
Amazonベーシック DisplayPort to HDMI ケーブルにおける DisplayPort 諸問題の対策について
下記機器を接続・運用したところ、モニタ側の入力切替を行ったり、モニタの電源を切るなどした際に、PC側においてモニタのデバイス認識が一瞬解除・再認識されるなどの問題が起きた。
最終的に、EX-LD2381Dは設定の変更([Sync設定]を[2]])により対処可能。RDT232WLMは設定項目が存在せず対処不可能と結論づけた。
目次
環境
グラフィックボード |
MSI GeForce GTX 1060 AERO ITX 6G OC(VD6307) |
ドライバ |
GeForce Game Ready ドライバー 456.71 WHQL |
OS |
Windows 10 Pro 21H2 ビルド19044.1526 |
モニタ1 |
アイ・オー・データ機器 EX-LD2381D |
モニタ2 |
三菱電機 RDT232WLM |
ケーブル |
Amazonベーシック DisplayPort to HDMI A/Mケーブル 3.0m HDMI 1.4規格(ASIN:B015OW3P1O) |
現象
前記の通り、グラフィックボードのDisplayPortと、モニタ EX-LD2381DまたはRDT232WLMのDVIまたはHDMIコネクタ間を、Amazonベーシック DisplayPort to HDMI A/Mケーブルで接続し、モニタにおいて入力切替を行う、モニタの電源を入・切するなどした際に、PC側においてモニタのデバイス認識が一瞬解除され自動的に再認識される動作が発生し、デスクトップ上のウィンドウ配置などが崩れてしまう。
対処
EX-LD2381Dにおいては、OSD設定 [映像設定]-[アドバンス]-[Sync設定]を[2]にすることで、現象は発生しなくなった。
RDT232WLMにおいては、OSD設定に類似の設定項目が存在せず、問題解決は不可能だった。
対処へと至った理由・仕組み
万策尽きたため、関連する設定を変更した際に動作に変化が発生するか総当たりで検証した。
現象については、よくある DisplayPort の問題と思われるが、対処については、EX-LD2381Dの [Sync設定] の詳細が不明なため(説明書には「正しく映像が表示されない時に変更します。変更することで、問題が解消されることがあります」しか記述がない)、何故どのような仕組みで解決できたのか説明できない。
raytrektab DG-D08IWP 電源が入らない・起動しない場合に役立つかもしれないこと
raytrektab DG-D08IWP の電源が入らない、充電できない、バッテリ残量があるはずなのに起動できないという場合に、本記事の操作でPMIC(バッテリ充電や、PC各部へ供給する電源の監視・制御を行う部品)を一度シャットダウンすると、状況が改善する可能性があります。
これは、自分の raytrektab DG-D08IWP をS0低電力アイドル状態(*)で放置していたところ、バッテリ残量は十分に残っているにも関わらず通常の電源入り操作では電源が入らず、起動できなくなった際に行った操作です。
この操作は、同じくドスパラのDG-D08IW2(Techvision TVE818C)が搭載しているPMICであるAXP288のデータシートに記載されていた、PMICをシャットダウンさせる条件の情報に基づいています。
* 特に電源設定を変更していない場合に、Windowsのシャットダウンを行わず電源ボタンを1回短押しして画面が消灯したり、一定時間無操作の後に画面が自動消灯した状態
免責
本記事の内容は、自分の raytrektab DG-D08IWP 1個体および DG-D08IW2 1個体でのみ検証を行ったものであり、その他の個体における検証は行っていません。ドスパラでも案内していないと思われる操作です。
本記事の内容を実践した結果生じた何らかの損失・損害については、誰も責任を負いませんので、実践した人の責任において対処してください。
特に電源という機械の動作の根幹に関わることなので、実践は熟慮の上でお願いします。
本記事の内容を実践した結果、万が一バッテリが過充電されて爆発炎上大事件などが起こったとしても、本当に誰も責任を負いません。
対処法
PMICをシャットダウンさせる(と思われる)操作手順
- 電源ボタンを約18秒間押し続ける
- 充電LEDが赤点灯を始めたら、電源ボタン離す
- 数秒後に充電LEDが自動消灯し、そのまま続けて通常起動が開始される(起動が開始されない場合は、通常の電源入り操作を行う)
電源が入っている状態からでもこの操作は行える。その場合は、最初の電源ボタン長押しを10秒行った時点で通常の強制電源オフが行われ、さらに8秒押し続けると充電LEDが赤点灯を始めるので、そこで電源ボタンを離す
目次
試した際の実機
詳細
以下、自分のTwitterへPOSTしていたものを再構成しています。
異常発生 その1
S0低電力アイドルで2時間程放置したら、勝手に電源が落ちていた。
異常時の状況 その1
- アイドルから復帰させようと電源ボタン短押しするも復帰せず
- 異常前バッテリ残量80%程度(起動後も同様)
- 外部給電なし
- USBからの電源出力なし
- 通常の電源入操作では起動せず
- 電源ボタンを日頃より数十秒長押ししたところ、raytrekロゴが表示されるところから起動開始
- イベントログでは、予期せぬシャットダウン扱い
異常発生 その2
S0低電力アイドル中に充電しながら5時間ほど放置したところ、勝手に電源が落ちていた。
異常時の状況 その2
- アイドルから復帰させようと電源ボタン短押しするも復帰せず
- 外部給電ありにも関わらず、本体充電LEDは消灯状態
- 異常前バッテリ残量不明(未記録)、起動後バッテリ残量表示93%
※記録していないが、自分はバッテリ保全のため日頃から最低でも50%程度になったら80%程度まで充電するようにしているため、異常前もその程度はあったはず)
- 通常の電源入操作では起動せず
- その1同様、LEDや画面に変化が起きるまで電源ボタン数十秒長押ししたところ、raytrekロゴが表示されるところから起動開始
- イベントログはその1同様、予期せぬシャットダウン扱い
- 起動直後、RTCが本来の時刻から大きくずれていた(本来は午前6時頃のはずが、起動直後は前日の23時48分を示していた)
関係ない蛇足
- raytrektab DG-D08IWP と DG-D08IW2 でCPU-ZのManufacturerを見ると、両機ともTechvisionと出ている
- DG-D08IW2 は内部の基板等に TVE818C という文字が印字されている
- 2021年1月現在ではなくなっているが、2017年当時の中国Techvisionサイトには、TVE818 と TVE8182D(こちらはデジタイザ搭載機) というWindowsタブレットの製品情報が掲載されていた
- 自分が raytrektab DG-D08IWP を店頭購入した際にキャンペーンで液晶保護シートをもらったが、この時の明細には液晶保護シートの品目として「組TVS 8182D Anti Glare film」(原文)と記述されていた(TVS?マスタ登録の誤り?)
- raytrektab DG-D08IWP は Techvision TVE8182D かもしれない